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山形新聞ニュース2002年10月22日 火曜日
山大教育学部問題〜仙道学長に質問状
南東北3大学間で行われている教員養成課程の再編協議に伴い、山形大の仙道富士郎学
長が「教育学部は地域貢献型の新しい学部になる」と発言した問題で、学部存続を目指す
県内の教育関係13団体が21日、仙道学長に公開質問状を提出した。11月29日までの回答を
求めている。
先月28日の山形大運営諮問会議で、仙道学長が再編の受け皿になる「担当校」を断念す
る考えを表明したことについて、団体側は緊急アピールを発表し、「まだ県の提案に対す
る検討過程であり、唐突で筋違い」などと強く反発。質問状で学長の真意をただした。
質問状は大きく5項目で構成され、総論的事項として▽教育県の中で山形大教育学部が
果たしてきた役割▽県独自の少人数学級編成事業にとっての教育学部の役割▽学部存続を
願う20万人の署名をどのように受け止めるか―の3点について、仙道学長らの考えをただ
した。
さらに「単に教員を養成する機能を残すという手法を選択した場合、学生にとって過密
なカリキュラムになる」「総合大学で学ぶことで、学生は広い見識を得ることができる」
などとして、山形大に教員養成課程を残す必要性を訴えた。
学長との面談を終え、報道陣に対応した県PTA連合会の板垣喜代志会長は「学長は『
報道内容はだいぶ間違っており、県民は誤解している』『県、(山形)市と十分に話し合
う』と言っており、(教育学部存続を)期待したい」と述べた。
質問状を提出したのは県内の13団体で、各団体代表ら18人が学長室を訪れた。
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