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☆混んで見られぬ国立博物館の美術展、文科省が工夫注文
 [he-forum 4589] 読売新聞10/13 
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混んで見られぬ国立博物館の美術展、文科省が工夫注文
読売新聞ニュース速報

 「混雑する美術展を何とかせよ」――。昨年4月から独立行政法人となった「国立
博物館」に対して、文部科学省が初めて行った業務実績評価で、こんな注文が付いた。
 業績評価は、文科省が大学入試センターや国立青年の家など傘下の計16法人につ
いて、昨年度の事業を対象に行った。全般的に良好な評価の中で、やり玉に挙げられ
たのは、東京と京都での美術展覧会。
 東京国立博物館で今年2―3月に開かれた「横山大観」展は、目標の15万人の倍
近い約28万人が訪れ、入場待ちの長い行列ができた。博物館側は外にテントを設置
するなど対応したが、中に入っても作品に近づこうとする人波でごった返し、苦情が
相次いだ。
 同様に、京都国立博物館で3―4月に開かれた「雪舟」展でも、3月中の入場目標
だった6万人を大きく上回る約14万人が詰めかけて、一時混乱した。
 評価書では、「展覧会場の広さに応じた入場者数とするため、柔軟な開場時間の設
定などの工夫を検討し、よりよい観覧環境を確保するよう一層努力することが望まし
い」としている。
 国立博物館の担当者は、「対策は取ってきたが、なかなか効果が出ない」としたう
えで、「並ぶことに意義を見いだす人もいて……」と頭を抱えている。
 国立博物館は、奈良も含めた全国3か所で総合博物館を経営している。

[2002-10-13-00:10]