独行法反対首都圏ネットワーク |
『毎日新聞』群馬版 2002年10月12日付
群大再編問題 「教育学部は埼玉に」−−赤岩学長、理解求め裁定へ
埼玉大との再編・統合問題で、群馬大は11日、教育学部教授会が学長の裁
定を容認する決定をしたことを受け、全4学部長らでつくる「将来計画委員会」
を開き、教育学部は1キャンパスに統合し、同学部が統合される大学には文理
融合型の新学部を設置する方向で埼玉大と協議を進めることを正式に決定した。
同委後、記者会見した群馬大の赤岩英夫学長は、現段階では、どちらに統合
するか両大で合意していないとしながらも「教育学部は埼玉に置きたい」とし、
これを前提に県や学生などに理解を求めた上で裁定する方針だという。裁定後、
両大の評議会で約1カ月議論する時間を設けることとしたため、統合協議会設
置は来月以降にずれ込む可能性が高まった。
新学部については私見とした上で「サイエンスを中核に置き、専門は大学院
で学ぶような新しいものにしたい」とし、新学部でも教職課程を取得可能とす
るかどうかも含め、検討するという。【大貫智子】
◇戸惑い感じている−−県教育長
県教委の高井健二教育長は11日の定例会見で、埼玉大との統合に伴い、群
馬大教育学部が移転する公算が大きくなっていることについて、「教員養成に
支障があるかどうか、出来るだけ早く大学当局から構想を聞きたい」と述べ、
来週中にも、群馬大から説明を受ける考えを明らかにした。
高井教育長はこの問題について「戸惑いを感じている」としたうえで、県教
委の対応については「コメントできる段階にない。大学と県、教育委員会のつ ながりがあり、軽く判断できない」と述べるにとどまった。【清水憲司】 |