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『福島民報』2002年10月6日付
福島大早期全学再編を/具体化へ各界代表が意見/福島トップにフォーラム開始
自然科学系の創設を柱とする全学再編を目指す福島大(臼井嘉一学長)の
フォーラムは5日、県内4会場のトップを切り、福島市の福島ルミネで開かれ
た。16年4月実施を目指していた同大の全学再編は、17年度以降にずれ込
むことが確実となっているが、各界の代表からは早期実現と、国立大の独立法
人化を控え魅力ある大学づくりを求める意見が相次いだ。
フォーラムは福島大の全学再編の取り組みを広く県民に知ってもらうととも
に、構想の具体化に県民の意見を反映させるのが狙い。各界の代表、高校生、
大学関係者ら280人が参加した。
「変わります福島大学」をテーマに全学再編への取り組みを報告したあと、
木村豊福島女子高PTA会長、教育学部の同窓会・吾峰会の服部秀文事務局長、
県商工会議所連合会長の坪井孚夫福島商工会議所会頭、菅野和昶川俣高校長、
県企画調整部地域づくり推進室の今野秀則地域政策グループリーダー、福島市
婦人団体連絡協議会の桜内幸子会長が意見発表した。
木村会長は、かつて県内に国公立の理工系大学がなく、理工系を目指す生徒
が県外に流出していたことを指摘し「県民の悲願の自然科学系を創設し、一刻
も早く実質的な総合大になってほしい」と要望した。
服部事務局長は「総合大になるために1歩も2歩も譲って応援する」と同窓
会の立場を示し、早急な構想の具現化と教員養成機能、並びに付属学校・幼稚
園などの存続を訴えた。坪井会頭は福島大に理工系学部がなく産学連携が進ん
でいない現状を指摘するとともに、学内の就職推進機関の充実などを求めた。
菅野校長は高大連携の推進、今野リーダーは地域に貢献する大学づくり、桜内
会長は学生と市民との交流促進などを要望した。
福島大は今後、会津若松、いわき、郡山の3市でもフォーラムを開き、年内 にも構想を具体化させる。 |