トップへ戻る   東職HPへ戻る
独行法反対首都圏ネットワーク

☆若手研究者の育成も狙い 「広く薄く」との指摘も
 [he-forum 4528]共同通信10/02 
--------------------------------------------------------------

若手研究者の育成も狙い 「広く薄く」との指摘も
共同通信ニュース速報

 文部科学省が二日、五十大学への予算配分を決めた「21世紀C
OEプログラム」は、世界レベルの研究拠点形成を目指すだけでな
く、優秀な若手研究者を育てることも重要な狙いだ。
 日本の大学では従来、教授を頂点として助教授や講師などがピラ
ミッド型の序列をなす「講座制」の弊害が指摘されてきた。研究テ
ーマ選定や研究手法をめぐって教授の権限が大きく、若手の自由な
発想が発揮できないためだ。
 これに対し、今回選定された各大学は、複数の教授による指導体
制や、異なる研究分野との交流などの実施を提案。硬直した研究シ
ステムからの脱却に向けた姿勢が見てとれる。
 同様な試みは、内閣府の総合科学技術会議(議長・小泉純一郎首
相)でも昨年度から始まっている。若手の能力を活用して世界最先
端の研究を目指す「戦略的研究拠点」として東京大や大阪大、京都
大、産業総合技術研究所が選定された。
 文科省の新制度は、一部の国立大にとどまらず、地方大学や私立
大などに広くシステム改革の流れを浸透させる効果が期待できる。
 総合科学技術会議の井村裕夫議員(京都大名誉教授)は「予算額
が少ないため、広く薄くとの印象はあるが、地方大学に優秀な人材
を集め、地域発の研究を活気づける効果は大きい」と評価している
(了)
[2002-10-02-20:41]