トップへ戻る   東職HPへ戻る
独行法反対首都圏ネットワーク

☆筑波、図書館情報大など統合 国立大再編のさきがけ
   [he-forum 4517] 朝日新聞10/01
--------------------------------------------------------------
w
筑波、図書館情報大など統合 国立大再編のさきがけ
朝日新聞ニュース速報

 文部科学省が進める国立大の再編・統合のさきがけとして、山梨大と山梨医科大、筑
波大と図書館情報大が1日、それぞれ統合した。49年に現在の大学制度が始まって以
来、国立大同士の統合は初めて。大学間の競争が激しくなる時代に生き残りをかける動
きが本格化する。
 「十分な一体感が作れるかが今後の課題だ」と、新大学「山梨大」の吉田洋二学長は
話す。統合前は、山梨医科大の学長だった。
 「吸収合併」とみられることを嫌い、両大学を廃止して新しい山梨大を作った形にし
た。ただ、新キャンパスをつくる財政的余裕はなく、約10キロ離れた両大学のキャン
パスをそのまま使う。専門課程は別々なので、医学部の学生が1年次だけ旧山梨大のキ
ャンパスに通うのが「統合」の唯一の表れといえる。
 図書館情報大は、図書館情報学を専門とする国内唯一の大学として十分存続できる素
地はあった。卒業生の就職先も、図書館関係に限らず、コンピューターのソフト開発の
分野など幅広い。
 しかし、統合のメリットを考え、筑波大の図書館情報専門学群となる道を選んだ。
 「国立大はこれまで国の庇護(ひご)の中でぬるま湯につかっていた」との考えを持
つ図書館情報大の吉田政幸・前学長は、学内向けの広報誌で「統合によって図書館情報
学の新しい分野を切り開き、幅と奥行きを広げられる」と強調する。
 再編・統合は、国の直営から独立行政法人へと移行させる議論が高まった数年前から
、生き延びるために模索する国立大が出始めた。文科省が昨年6月、競争を促す「大学
の構造改革の方針」を打ち出し、その流れを加速させた。
 全国では1年後、福井大と福井医科大、九州大と九州芸術工科大など10組の統合が
続く。ほとんどが山梨大や筑波大のように、同じ都道府県内の総合大と医科大、単科大
との組み合わせで、比較的抵抗が少ないとされるケースばかりだ。
 教員養成学部の再編など県境を超えた統合も検討されているが、いずれも実現への抵
抗も強く、今後の再編・統合は多難が予想される。
    ◇
■1日に統合した国立大学(来春から学生受け入れ)
・山梨大 + 山梨医科大  → 山梨大
・筑波大 + 図書館情報大 → 筑波大
■統合に合意している国立大学(いずれも来年10月に統合し04年春から学生受け入
れ)
・東京商船大 + 東京水産大
・福 井 大 + 福井医科大
・神 戸 大 + 神戸商船大
・島 根 大 + 島根医科大
・香 川 大 + 香川医科大
・高 知 大 + 高知医科大
・九 州 大 + 九州芸術工科大
・佐 賀 大 + 佐賀医科大
・大 分 大 + 大分医科大
・宮 崎 大 + 宮崎医科大
[2002-10-01-15:27]