2002年10月1日(火)　　「しんぶん赤旗」

教育基本法見直しに疑問　　　中教審総会で意見が噴出

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　教育基本法の見直しを論議している中央教育審議会（鳥居泰彦会長）は三十日、総会を

開き、十月中に出す予定の中間報告の素案を議論しました。

　中間報告は、（１）教育の課題と今後の基本的方向（２）教育基本法のあり方（３）教

育振興基本計画のあり方――の三章からなる予定で、この日は第一章の素案が提出されま

した。

　一章は、「教育基本法見直しや教育振興基本計画策定を必要とする理由づけを書くもの

」（鳥居会長）という位置付けですが、多数の委員から「この文章には、なんのために基

本法を変えるのかが触れられていない」「この文章では基本法を変える必然性が分からな

い」「どうして基本法を変えるのか理由づけを入れるべき」との意見が噴出しました。

　今後の総会や基本問題部会の日程は未定ですが、十月中に中間報告をまとめることを前

提に、十一月中に全国三カ所での地方公聴会と教育関係団体などからのヒアリングを行う

ことを、総会として了承しました。