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☆ 任期制など相違点浮き彫り 富大、医薬大、高岡短大の3学長 統合で説明会
   [he-forum 4437] 富山新聞08/31
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『富山新聞』2002年8月31日付

 任期制など相違点浮き彫り 富大、医薬大、高岡短大の3学長 統合で説明会


 富大、富山医薬大、高岡短大の再編統合に関する説明会は三十日、富大黒田
講堂で開かれ、瀧澤弘富大学長、高久晃富山医薬大学長、蝋山昌一高岡短大学
長が教職員約四百七十人を前に各大学の話し合いの現状や意見を発表した。論
点となっている任期制や教養教育のあり方では意見の相違点が浮き彫りとなり、
一般教官からの質問で学生獲得や学生の視点に立った新大学構想について、学
長が具体的な回答に窮する場面もあった。

 示村悦二郎北陸先端大学長を司会に迎えて行われ、まず三学長が意見発表し
た。事前に説明を求められていた項目について三学長は、再編の必要性は少子
化、独立行政法人化の観点から避けることはできないとした。しかし、統合合
意に向けての話し合いの進め方で、富大が「まず統合ありき」としたのに対し、
富山医薬大、高岡短大は新大学構想の骨格で共通認識を得ない限り、合意はで
きないとした。

 教職員は各大学から三人ずつが質問し、任期制についての見解や再編統合の
欠点、学内外の競争原理、学生獲得の方法などを聞いた。

 任期制については富山医薬大、高岡短大が全学での導入を挙げたのに対し、
富大は全学一律の導入に難色を示すなど、意見の違いが明らかになった。学生
にとっての利点では、各学長とも「どんな学生がほしいかを働きかけていく」
(高岡短大)、「倫理観の持てる学生を育成する」(富大)などにとどまり、
学生の側に立った意見を述べることはできなかった。

 県内の有識者による「国立大の改革等に関する懇談会」で会長を務める南日
康夫氏は説明会を聞き、「三学長の意見にまだ隔たりはある。学長を中心とし
た執行部がリーダーシップを執り、学内を説得しないと調印まで時間がかかる」
とした。