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河北新聞 2002年09月19日木曜日 教員養成、3課程に再編 宮教大が計画
宮城教育大(仙台市青葉区、横須賀薫学長)は18日までに、免許取得が目的ではない「生涯教育総合課程」を廃止し、小学校教員
の養成を担う「初等教育教員養成課程」に再編することを柱にした全学再編計画を固めた。2004年4月の国立大の法人化後に新課
程に移行したい考えで、現在協議が進められている福島大、山形大との教員養成学部の再編統合をにらみ、担当校として教員養成の強
化を図る。夜間大学院の新設なども盛り込まれた。
宮教大によると、既存の学校教育、障害児教育の二つの「教員養成課程」と「生涯教育総合課程」を廃止し、「初等教育教員養成」
「中等教育教員養成」「特別支援教育教員養成」の3課程に再編する。
再編の柱となる初等教育教員養成課程には、学校教育、総合教科、教科教育の3群と15の系を設ける。生涯教育総合課程で培った
ノウハウを生かし、不登校やいじめなど子供の心の問題に対応する「適応支援教育系」、情報教育を実践する「情報ものづくり支援教
育系」などを創設する。
特別支援教育教員養成課程では、現在ある盲、養護、言語障害児の障害児教育3専攻に加え、「重複障害児教育専攻」を新設する。
重複障害児教育専攻では、障害の全領域に関する知識を持ち、情報技術(IT)を活用して教育実践できる人材を養成する。
カリキュラムの面では、1年次から小中学校での観察、体験実習を行うなど、実践型の教育を充実させる。そのほか、現職教員が受
講しやすいよう「夜間大学院」を新設し、臨床心理研究、総合カリキュラム研究など4コースをつくる。
付属学校については小、中、養護、幼稚園の既存校を存続させ、大学の教官との交流・連携、共同研究をさらに進める。入学定員
は、福島大、山形大との教員養成学部再編統合が協議中のため、計画には盛り込まなかった。計画は、法人化に向けて設定する中期目
標・中期計画の基礎とする。横須賀学長は「地元の宮城県教委、仙台市教委とも話し合いながら、計画を具体化していきたい」と話し
ている。
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