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独行法反対首都圏ネットワーク

戦争賛美の「つくる会」教科書採択N0!大集会実行委員会の「抗議声明」
 . [he-forum 4399] 戦争賛美の「つくる会」教科書採択N0!大集会実行委員会の「抗議声明」
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転載します。(出典uketugu)

                         野田隆三郎(元岡山大学)

【転送転載歓迎です。】
弓山正路です。本日の「つくる会」教科書採択に対する、戦争賛美の「つくる会」
教科書採択N0!大集会実行委員会の「抗議声明」です。

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                抗議声明

 愛媛県教育委員会は、愛媛県知事加戸守行と「新しい歴史教科書をつくる会」の
強力な圧力の前に屈してしまった。つまり、共生と平和をめざす21世紀を、世界
の中で生きていく子どもたちにとって、どのような歴史(公民)教科書がふさわし
いのかという観点で考え、採択する行為を、教育委員会は全面的に放棄したのであ
る。

 扶桑社版教科書ー「つくる会」教科書は、右翼・国家主義団体が自らの思想を子
どもたちに注入、洗脳するためにつくった教科書である。それは、<他国、他民族
を蔑視し、日本人のみが最も優秀だとする偏狭で誇大妄想的なナショナリズム>、
<女性や障害者をはじめとする社会的弱者に対する徹底した差別思想>、<人権や
民主主義の否定と、国家や天皇に対する無条件の忠誠、礼賛>、そして、<戦争の
肯定と賛美>等で構成されるものである。

 このような恐ろしい政治目的を持った教科書が、「つくる会」と全く一体となっ
た愛媛県知事加戸守行と愛媛県教育委員会によって、力づくで教育現場に持ち込ま
れ、来春から中高一貫校に通う子どもたちや教師に強要、強制されようとしている。

 私たちは、「つくる会」教科書の内容と同時に、このことにーつまり、教師や子
ども、保護者らの学校現場、あるいは県内、国内、そして国外の多くの人々の反対
や危惧の声に全く耳を傾けることなく、右翼団体と一体となった知事、教育委員会
が強引に、権力的に、一方的に教科書を決定、採択したことに、私たちは、ほんと
うにぞっとするような、背筋の凍るような恐ろしさを、今、感じている。

 昨夏、養護学校やろう学校で、ただ今回の布石とするために「つくる会」教科書
を採択し、そして、いままた今回の採択を突破口として、彼らは、この教科書を、
全県下の中学へ、そして全国の中学へ広めようとしている。まさに、これは、教育
を足がかりとした、新たなファシズム運動の展開に他ならない。

 私たちは、知事加戸守行に、教育長吉野内直光に、愛媛県教育委員会に、満身の
怒りを込めて抗議する。

 そして、宣言する。
 教科書を、学校教育を、この日本社会を、あなたたちの思い通りには変えさせな
い。
 この社会をつくっていくのは、一握りの権力者ではなく、私たちひとり一人の市
民である。私たち市民こそが、この社会の主人公であり、主権者である。私たちは、
権力者たちによる今回の採択に、決して屈しない。

 私たちは、この「つくる会」教科書の持つ恐ろしい政治目的を、その政治目的の
みで教科書を決定した今回の採択の異常性、違憲性、違法性を、さらに多くの人々
に知らせ、訴えていく。

 そして、愛媛を突破口にして、全国展開されようとしている、「つくる会」教科
書採択を新たなファシズム運動を、県内、国内、そしてアジアの人々と共に、この
愛媛の地で封印する。
 金や地位や権力によってではなく、ひとり一人の思いと知恵といのちをもって。

                           2002.8.15
          戦争賛美の「つくる会」教科書採択N0!大集会実行委員会
          「つくる会」教科書採択抗議集会参加者一同
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弓山正路
myumi@icknet.ne.jp

      転載ここまで

           野田隆三郎

  TEL/FAX 086-294-4020
 e-mail nodarr.193@do9.enjoy.ne.jp