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2002.8.29 河北新報ニュース 福島大 全学再編先送り 文部科学省は28日、2003年度予算の概算要求に福島大(臼井嘉一学長)が申請した全学再編の準備経費を計上しなかったことを明らかにした。福島大は独立行政法人化が実施される04年度を目標に全学再編を進める計画だったが、概算要求から外れたことで、実施は最低でも1年は先送りされる見通し。文科省は「再編案の熟度が不十分」としており、再編案の見直しを迫られる可能性もありそうだ。 福島大の再編案は、学部学科制を廃止し、学群学類制を導入。現在の文系3学部を、自然科学系を含む2学群4学類に変更する。04年度から新体制で学生を受け入れるためには、今秋の大学設置審議会で認可を受ける必要があった。 文科省は概算要求に盛り込まなかった理由について「学群学類制にする意義や必要性などが、整理しきれていない」と指摘。教員養成の担当校断念に伴う「人間発達文化学類」や自然科学系学群学類の創設についても「全体のシステムが整理できた段階で検討する」と説明している。 山形大、宮城教育大と協議中の教員養成学部再編統合が、山形県の反対で進んでいないことについては、「概算要求とは切り離して考えた」としている。 臼井学長は「3大学の協議が止まっている現状では、再編が1年延びることもやむを得ない。大学が目指す方向は理解されていると考えており、今後も文科省と協議を進めたい」と話している。 |
2002年08月29日木曜日 |