トップへ戻る   東職HPへ戻る
独行法反対首都圏ネットワーク

法科大学院設立計画の熊本大 教員研修がスタート
 . 2002.8.28 熊本日日新聞 
--------------------------------------------------------------
2002.8.28 熊本日日新聞

法科大学院設立計画の熊本大 教員研修がスタート

 法科大学院(ロースクール)の設立を計画している熊本大法学部(吉田勇学部長)は二十六日から、同大学院で指導する教員の実務研修を始めた。来年六月の設置認可の申し込み受け付けに向けて準備が本格化する。

 弁護士や裁判官、検察官の養成機関として位置付けられる法科大学院は司法制度改革の柱で、二〇〇四(平成十六)年四月に全国で開校予定。熊本大も設立を目指し、設置構想を策定してきた。教材づくりと並行して、現在の学部教員の実務不足を解消しようと、県弁護士会(建部明会長)の協力で研修を企画した。

 同日は教員十三人が参加して、熊本市の県弁護士会館で合同研修。建部会長ら弁護士二人が裁判手続きなどを話した。

 民事訴訟実務を担当した村山光信弁護士は「証人尋問でこちらに不利な証言を覆すのが一番難しい」「いきなりの訴訟は相手が感情的になりこじれることが多く、調停の選択も考えるべきだ」などと経験を踏まえて講義。参加者は熱心にメモを取っていた。

 二十七日も同会館で刑事訴訟などの合同研修がある。教員らは九月に各法律事務所で三日間、弁護士業務も学ぶ。n