トップへ戻る   東職HPへ戻る
独行法反対首都圏ネットワーク

全国48国立大、教員養成5学部廃止へ 朝日新聞社調査
 .  asahicom 8/5
--------------------------------------------------------------
asahicom 8/5

全国48国立大、教員養成5学部廃止へ 朝日新聞社調査




 統合再編を迫られている全国48の国立大学の教員養成学部のうち、すでに五つの学部がなくなる方向にあることが、朝日新聞社の調べでわかった。このほか、相手を決めて学部の再編統合を協議している大学は、少なくとも5組11校にのぼり、同学部が消える大学はさらに増えそうだ。ただ、地元の反発などを懸念して、何らかの方法で存続を模索する大学も多い。

 7月下旬に48大学の学長、副学長もしくは学部長に聴いた。

 なくなる方向になっているのは、福島、山形、富山、鳥取、高知の5大学。福島、山形、宮城教育大は教員養成学部を統合し、宮城教育大に一本化する方針を決めた。地元の反発が強いことから、山形大は取材に「回答できない」としているが、教授会は教員養成の専門学部の設置を断念することで合意している。

 富山は富山医薬、高岡短大と大学全体の統合を話し合っており、「教員養成学部はやめ、その学生定員は新大学で有効活用したい。教員養成機能は残したい」という。

 鳥取は04年度をめどに島根大と学部を再編する。島根が教員養成を専門に担当。鳥取は、島根の教員養成以外の「新課程」といわれる部分を吸収して幅広い教育をめざす。高知は小学校教員の養成機能を他学部に残し、教員養成学部はなくす。

 相手を決めて再編協議を進めている教員養成学部をもつ大学は5組11校。滋賀大と京都教育大は、近隣の京都工芸繊維大、滋賀医大の4大学で新しい大学をつくることを協議中。この新大学に教員養成学部を一つ設置する計画だ。

 そのほかは、いずれも学部存続を目指し、折り合いはついていないが、今後の話し合いで、学部がなくなるところが出てくる可能性がある。

 学部存続を断念した山形大に強い反発が寄せられていることなどから、地元の反応を考慮して判断を先延ばししているケースも多い。文部科学省は今年度中に再編計画をまとめる予定だが、どこまで具体的に盛り込めるかは不透明だ。

     ◇

 【教員養成学部がなくなる方向の大学】

●鳥取大=島根大に統合する

●福島大、山形大=宮城教育大に統合する

●富山大=富山医薬大、高岡短大と統合し、教員養成学部は廃止する

●高知大=教員養成機能は他学部に移す

【再編協議中の大学】

◆滋賀大、京都教育大=京都工芸繊維大、滋賀医大と統合した新大学に新しい学部を作る

◆弘前大、秋田大、岩手大

◆群馬大、埼玉大

◆新潟大、上越教育大

◆和歌山大、三重大

(23:27)