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独行法反対首都圏ネットワーク

☆教育学部問題で話し合い継続・山大評議会
 .   [he-forum 4340] 山形新聞07/25
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『山形新聞』2002年7月25日付


教育学部問題で話し合い継続・山大評議会


 教育学部の問題で揺れる山形大は24日、延期していた評議会を開き、仙道富
士郎学長がこれまでの経過を説明、「県、山形市とさらに話し合いを進め、相
互理解を深める必要がある」として、大学として結論を急がずに、地域の声に
耳を傾けていく方針を確認した。

 評議会を延期し、今月10日に開いた「山形県の教員養成に関する懇談会」の
内容について、仙道学長が報告。地域との相互理解が欠かせないとともに、再
編協議を進めている南東北3大学間の「連携の枠組み」が明確でないことを理
由に、「状況を見極めた上で本学の方針を決定する必要がある」との結論に達
した。

 高橋和雄知事は懇談会の席上、再編の受け皿になる「担当校」を断念すると
いう教育学部の決定を白紙に戻すよう求めていたが、仙道学長は「教授会の決
定は重く受け止める」として、これまで通り学部自治を尊重するスタンスを維
持したもようだ。評議員からは、県内で教育学部存続を求める声が日増しに高
まっているため、南東北3大学の話し合いが宙に浮いている現状を強く懸念す
る意見が出たとみられる。

 評議会の終了後、大学側は集まった報道陣にペーパーを配布し、仙道学長は
コメントを避けた。

 仙道学長名のペーパーは「山形大学教育学部の在り方について」のタイトル
で、「今後とも県、山形市との話し合いを誠意を持って進めさせていただくと
ともに、3大学間の『連携の枠組み』づくりの進展を図り、県民の皆さま方の
ご理解がいただけますよう最善の努力を傾けてまいります」と結んでいる。