トップへ戻る   東職HPへ戻る
独行法反対首都圏ネットワーク

☆産学連携具体策探る 東経連 東北の大学に協力要請
 .  [he-forum 4335] 河北新報07/23
--------------------------------------------------------------

『河北新報』2002年7月23日付

産学連携具体策探る 東経連 東北の大学に協力要請


 東北経済連合会(八島俊章会長)は22日、東北地域にある国公立大の学長
らでつくる参与会を、仙台市青葉区の仙台エクセルホテル東急で開いた。今年
5月に八島会長ら東経連の新体制が発足して初の参与会。八島会長は「東北の
産業育成には産学連携が不可欠。一層の支援をお願いしたい」と大学側に協力
を要請した。東経連は「産学連携の戦略的推進」を新体制下の重点課題の一つ
に位置づけており、今後、連携策の具体的な検討を加速させる。

 2000年から始まった参与会は今年で3回目。東北大の阿部博之学長、岩
手県立大の西澤潤一学長ら新潟を含む東北7県の学長、副学長13人が出席し、
「地域経済の発展に向けて―大学と産業の在り方を考える」をテーマに意見交
換した。 八島会長は「東北の産業経済再生に向け、各種の取り組みを強化し
ていく。大学と連携を図り、知的財産を地域経済の発展につなげたい」と産学
連携の推進に意欲を示した。

 大学側も産学連携の必要性については認識が一致。一方で「産業化には技術、
資本、経営など一式がそろわないといけない。一体で支援する仕組みをつくる
必要がある」(岩手大・平山健一学長)「今まで技術集積に見合うだけの産学
連携はなかった。産と学を結び付ける仲人役が欠かせない」(秋田大・牧野和
孝副学長)といった課題が指摘された。

 東経連は今後、産学官トップによる「ラウンドテーブル」と、企業と大学の
具体的な連携策を探る「産学連携マッチング事業」の2事業を柱に、連携の在
り方を模索する方針。25日にはマッチング委員会の初会合を開き、参与会の
意見などを踏まえながら、連携策の対象となる地域や活動内容を検討する。