☆創造立国に「しなやか頭脳のエリート」必要
. [he-forum 4321] 読売新聞07/19
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『読売新聞』2002年7月19日付
創造立国に「しなやか頭脳のエリート」必要
日本が科学技術創造立国を目指すには、様々な分野に対応できる「しなやか
な頭脳」を持ったエリートが必要――。文部科学省の科学技術・学術審議会人
材委員会が19日、世界トップレベルの研究者の養成をテーマにこうした提言
をまとめた。
提言は、著しい科学技術の進歩で、研究の領域が複数にまたがり、予想しな
い方向に発展する可能性を指摘。国際的エリートとなる研究者は、自らの専門
に閉じこもるのではなく、周辺や異なる専門にも関心を示し、幅広い視野に立っ
て専門をも変える柔軟性が必要とした。
さらに、トップレベルを目指すには研究能力だけでなく、優れた指導者、社
会のリーダーでもあり、人文社会を含む教養を身につけた人格的にも優れた幅
広い人間であることを求めた。
それには、複数の専門分野の専攻や教員による指導、専門外の単位取得など
大学院教育の改革を進める一方、他の大学院からの教員を増やすなど、大学院
組織の人材の多様性を図ることや学生の経済的支援を充実させることが重要と
している。