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☆<人材育成>世界のトップクラスの研究者確保へ文科省委が提言
 . [he-forum 4319] 毎日新聞07/19
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『毎日新聞』2002年7月19日付

<人材育成>世界のトップクラスの研究者確保へ文科省委が提言


 「似た者同士で群れるな」「幅広い知識をベースにした高い専門性を」――
文部科学省科学技術・学術審議会の人材委員会は19日、世界のトップクラス
の研究者を育成するための提言をまとめた。同省は提言内容を全国の大学や研
究機関に送り、研究体制の改善や教育プランの充実などに生かしてもらう。

 人材委員会は世界に通用する研究者の資質として、独創性やチャレンジ精神、
自らの仕事を社会へ発信していく能力などを挙げた。こうした力は、既存の専
門分野に閉じこもる「タコツボ型」では身につかないことから、若手研究者が
さまざまな分野に興味を持ち、知識を広げた上で、自らの専門分野を確立する
ことが重要とした。

 日本の大学院では、「母校の先輩」が教員の6割を占めるなど、米国などに
比べ“似た者”が多い傾向にある。同委員会は「個々が優秀でも、組織の中に
同じような経歴や考え方の人間が集まることはマイナス」と問題点を指摘。多
様な経歴やタイプの研究スタッフを確保しているかどうか、大学側に自己点検
を求めた。 【金田健】