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独行法反対首都圏ネットワーク

☆「子どもと教科書全国ネット21」事務局からの呼びかけ
 .  [he-forum 4311]「子どもと教科書全国ネット21」事務局からの呼びかけ
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uketugu より転送します。
                      野田隆三郎

「子どもと教科書全国ネット21」事務局からの呼びかけです。
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俵 義文です。「教科書ネット」として愛媛問題でアピールを出しました。この
アピールは、「教科書ネット」の「地域ネット」、団体会員、「教科書ネット」
とつながりのある市民組織に、12日に郵送しました。
【転載歓迎】です。ぜひ、多くの方に転載して広めてください。そして、愛媛の
中高一貫校での「つくる会」教科書の採択を阻止する活動に起ち上がって下さい。

全国の皆さんに訴えます
愛媛県で「つくる会」教科書採択の重大な危機!!
    2002年7月11日    子どもと教科書全国ネット21常任運営委員会

 昨年8月、愛媛県教育委員会は加戸守行知事の指示によって、「つくる会」歴
 史教科書を障害児学校に採択して、県内・国内はもちろん、アジアの人々から
 も大きな批判を浴びました。加戸知事と県教委は、そのことを反省することな
 く、再び「つくる会」教科書の採択を決めようとしています。

県立中高一貫校での「つくる会」教科書採択の動き

 愛媛県は、来年4月に県立の中高一貫校を3校(定員は各160名)開設します
 (注1)。
そこで使用する教科書の選定作業が現在行なわれていて、8月上旬までには採択
が決まる予定である。
(注1)現在ある今治東高校(東予)、松山西高校(中予)、宇和島南高校(南
予)にそれぞれ今治東中学校、松山西中学校、宇和島南中学校を新設する(中学
校名は仮称)。
 私たちは、昨年、県教委が障害児学校に「つくる会」教科書を採択したのは、
 この中高一貫校で採択するための実績づくりがねらいではないかと指摘してき
 ましたが、その危惧が現実のものになろうとしています。加戸知事は5月に愛
 媛県西条市での講演で、昨年の採択を評価した上で「外国の批判で取り下げる
 ようでは、主権国家と言えない」「教科書問題は県政最大の課題」などと発言
 しています。地元紙の「愛媛新聞」は、「以前から扶桑社版教科書への強い思
 いを明言していた」加戸知事の言動が「つくる会」教科書採択「推進派の“援
 軍”になっている」(「愛媛新聞」02.6.10)と報じています。

 「つくる会」愛媛県支部長でもある長曽我部延昭日本会議県本部長は「『今年
 は一貫校で扶桑社、県立高校で明成社の歴史教科書を推進したい』と言明。特
 に一貫校に関しては、昨年の採択に携わった県教育委員5人の内、4人が残って
 いることから『わずか一年で異なる答えが出るとは考えにくい』と楽観的な見
 通しさえ示」しているといことです(「愛媛新聞」同)。教育委員は1名が任
 期満了で交代していますが、新教育委員は「昨年の障害児学校の採択は正しか
 った」と発言している女性です。教科書採択は吉野内直光教育長を加えた6名
 の教育委員で行いますが、吉野内教育長は昨年、加戸知事の「扶桑社がベスト」
 という不当な政治的介入による指示を忠実に守って「つくる会」教科書を採択
 するよう教育委員会を運営した人物です。したがって、このままいけば、「つ
 くる会」教科書が中高一貫校に採択される可能性は極めて大きいといわざるを
 得ません。

「つくる会」が愛媛に全力を投入している

 3年後(2005年中学採択)の「リベンジ」をめざす「つくる会」は、これを
 「絶好の機会」ととらえ、中高一貫校での採択を獲得するために愛媛に全力を
 集中して画策しています。愛媛県内では、「つくる会」県支部、日本会議県本
 部、県教科書改善連絡協議会(宮川康会長)が一体となって、「愛媛県教育委
 員会の教科書採択に関する毅然とした姿勢を支持する会」を名乗って、「教科
 書採択に関する愛媛県教育委員会の毅然とした姿勢を支持します」という署名
 活動を展開しています。元々この三つの組織は極めて深い関係にありますが、
 愛媛では前二者の責任者が同じ人物であり一身同体です。「つくる会」などは、
 この署名を県内20万、全国から10万集めることを目指し、六月はじめに「つく
 る会」本部が全国の会員宛に署名用紙と「全国から10万の支援署名を愛媛に!」
 という呼びかけ文を送りました。署名は6月20日には9万を超えたと発表してい
 ます。「つくる会」は、中高一貫校で採択させることができれば、公立中学校
 ではじめての採択になり、3年後の愛媛県内の採択地区での採択の可能性が大
 きくなる、全国的にも波及効果が大きいとみているようです。また、「つくる
 会」はこうした全国的な取り組みを通じて、昨年の「惨敗」による組織の沈滞
 を一掃し、3年後「リベンジ」態勢を作り上げようと目論んでいるようです。
 署名の呼びかけ文の最後には「会員拡大にご協力を」という文書がついていま
 す。そのため、「つくる会」は愛媛問題対策本部を設置し、藤岡信勝副会長が
 本部長になって陣頭指揮をとっています。藤岡氏は「歴史教科書次期採択を左
 右する愛媛決戦」「愛媛を『第二の下都賀』にさせるな」などと檄を飛ばして
 います。

6月22日には松山市で「日韓親善講演会」(県改善協と「つくる会」県支部共催)
を開催しました。講師は、呉善花氏(「真の日韓親善のために」)と藤岡氏
(「新しい歴史教科書は日韓関係をどう書いているか」)で、呉氏は、「つくる
会」と常に共同してきた作家で、韓国の市民組織を敵視し、日本人に反韓国感情
を煽る著作を多く出版しています。藤岡氏の反韓国言動はあらためて紹介するま
でもないことです。しかも、「つくる会」教科書は日本の韓国植民地支配を正当
化し、韓国蔑視の内容であることはよく知られています。そのことに頬被りして、
この名うての反韓国の人物が「日韓親善」と題して講演するのは、W杯に便乗す
る貧しい根性の表れですが、これは親善ではなく、日韓の友好に水をさし反韓国
感情を煽り、日韓の市民の間に不信感を植え付ける目的以外の何ものでもありま
せん。

「つくる会」は6月27日、「愛媛新聞」に「最良の歴史教科書を愛媛に!」と題
した全面の意見広告を出しました。見出しには「先人に敬意を払い/国家や社会
を大切にする教科書を/子どもたちに手渡しましょう!」「教科書採択に不当な
介入をしているのは誰か? 愛媛県内では昨年から、特定の教科書を採択しない
よう働きかけているグループがあります。県教育委員会に対して、ときに10時間
に及ぶ団体交渉、ときには暴力的かつ威嚇的ともみられるような個人攻撃。これ
こそ採択への不当な介入ではないでしょうか。」などと書いています。以下見出
しには「○教科書をおもしろいなんて感じたのは初めて/○シベリア抑留をきち
んと記述する唯一の教科書/○韓国との地道な市民交流こそ大事/○日本人の誇
りを教え、世界に通用する子どもを育てます。/○文部科学省の検定に合格して
います。/○学習指導要領にもっとも忠実な教科書です。/○幅広い国民の支持
を得ています。」
さらに、全国各地の駅頭で意見広告と同じタイトルのビラ「先人に敬意を払い/
国家や社会を大切にする教科書を/子どもたちに手渡しましょう!」の配布や署
名活動を展開しています。
このままでは、「つくる会」の「あぶない教科書」が中高一貫校で採択される可
能性は極めて高いといえます。本当に「あぶない」状況だといえます。

愛媛の市民と連帯して「つくる会」教科書採択阻止に起ち上がりましょう

愛媛では、この採択を阻止するために幅広い市民が結集して、地域でのビラ配布
や裁判闘争などさまざまな活動を取り組んでいます。そして、下記のような大集
会を開催します。

日時:7月26日(金)18時〜
会場:松山市松山城の堀の内公園
名称:「戦争賛美の『つくる会』教科書採択NO!大集会」
主催:「戦争賛美の『つくる会』教科書採択NO!大集会」集会実行委員会
内容:集会・コンサート・デモ・県庁包囲の人間の鎖など
実行委員会連絡先 〒790-0924 松山市南久米町23−7
電話 089-915-0619(小池)・090-1008-1525(中島)
FAX: 089-915-0621   Eメール: s-hiroba@jade.dti.ne.jp

そこで、全国の皆さんに以下の行動を呼びかけます

1.可能な方はぜひこの集会に参加してください。
*愛媛までの交通費は自己負担になりますが、宿泊場所は確保しますので事前に
連絡ください。夏休みを利用して旅行がてらに来られる方は今治(松山から車で
1時間)で浜辺にニ階建てログハウスがあります。自炊出来ます。風呂もありま
す。20人ぐらいは泊まれます。早めに連絡してもらえれば、実費程度(一泊30
0円)で利用できます。この宿泊の件の連絡は奥村悦夫(TEL:0898-24-0959 
E-mail:zxvt29@dokidoki.ne.jp)まで。

2.26日に向けて、県教育委員会、知事、中高一貫校準備事務局宛に、「つくる
会」教科書を採択しないよう、要請を送ってください。
加戸守行知事      Fax:089-947-9813
            E−mail chijimail@pref.ehime.jp
教育委員会高校課    Fax:089-947-4365
            E−mail koukoukyouik@pref.ehime.jp
中高一貫校準備事務局  Fax:089-986-9545
            E−mail koukoukyouik@pref.ehime.jp
教育長名は吉野内直光です。 
県庁の住所は、〒790-8570 松山市一番町4-4-2

3.学校・教育委員へのハガキを用意していますのでご活用ください。
*注文は前記実行委員会、又は「教科書ネット」事務局に申し込んでください。

4.26日の集会に向けて、愛媛の市民への激励のメッセージを寄せてください。

5.県庁を人の鎖で取り囲む(抱きしめる)ますが、その時に使う檄布・横断幕
を送って下さい。
*会場に張り巡らし、デモでも県庁を囲む時にも使用します。
 *4、5のあて先は、前記実行委員会におねがいします。

 全国の皆さん、愛媛の中高一貫校での「つくる会」教科書の採択は何としても
 阻止しなければなりません。情勢は重大です。愛媛で「実績」を許せば、昨年
 の成果が半減するだけでなく、昨年「あぶなかった地区」の3年後の状況はき
 わめて困難になることが予想されます。この事態を廻りの人たちに伝えてくだ
 さい。そして、ぜひ、昨年の教訓と成果を生かしながら、大きな力を発揮して
 ください。皆さんのご協力、ご奮闘を心から呼びかけます。

俵 義文(TAWARA Yoshifumi)
E-mail tawara@dog.email.ne.jp
HP http://www.ne.jp/asahi/tawara/goma/
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私が事務局長をしている子どもと教科書全国ネット21
E-mail kyokashonet@a.email.ne.jp
HP http://www.ne.jp/asahi/kyokasho/net21/

     転載ここまで

           野田隆三郎

 e-mail nodarr.193@do9.enjoy.ne.jp