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☆国家公務員>採用は「人物評価」重視 判断は府省に
 .  [he-forum 4303] (毎日新聞07/17)
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<国家公務員>採用は「人物評価」重視 判断は府省に
毎日新聞ニュース速報

 政府の行革推進事務局がまとめた国家公務員採用試験の抜本改革案が16日、明らか
になった。現行制度について、人事院が行う試験の合格者のしぼり込みすぎにより、行
政の採用ニーズが満たされていないと指摘。試験は一定以上の能力があるかどうかを判
定するものとし、その中から各府省が「人物評価」を重視して採用できるようにするこ
とを打ち出した。

 採用試験見直しは、昨年12月に閣議決定された政府の公務員制度改革大綱に盛り込
まれた。行革事務局は04年度導入を目指し、与党との調整を経て、今月中にも政府案
をまとめる。

 現行の採用試験は、人事院が統一的に実施している。幹部候補生である1種事務系で
は例年、各府省が試験結果公表前の官庁訪問で内定を出した受験者が試験の結果不合格
となるケースがあり、「多様な人材が確保できない」との批判が出ていた。

 このため、改革案は、人事院による試験を「一定規模の候補者を一定の能力・適性に
基づき選抜するもの」に簡素化し、合格者数大幅増の方向を打ち出した。各府省が総合
的な面接を実施して「人物本位」で採用を決めるシステムに改めるとしている。

 これに対し、人事院は「各府省のセクショナリズムが強まり、有名大の縁故採用につ
ながる恐れがある。採用の中立性も確保できない」(幹部)と反発しており、中立性・
公正性の確保などが今後の課題だ。

 一方、改革案は大学院修了レベルの人材の積極的採用を提案。とくに、法律の立案や
訴訟関係の仕事が増えていることを踏まえ、04年度に発足が見込まれる法科大学院を
修了した司法試験合格者の「優遇」に言及している。 【中田卓二】



[2002-07-17-03:05]