☆結論出ず、北東北国立3大学教員養成系学部長懇談会/弘前大が構想案公表
. [he-forum 4293] 秋田魁新報07/13
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『秋田魁新報』2002年7月13日付
結論出ず、北東北国立3大学教員養成系学部長懇談会/弘前大が構想案公表
教員養成系学部の再編・統合問題で、秋田、弘前、岩手の北東北国立3大学
の教員養成系学部長懇談会が12日、弘前大で開かれた。再編後、北東北3県
の教員養成を一本化して行う担当校に強い意欲を示す弘前大と岩手大の主張は
変わらず、結論は出なかった。秋田大は教員養成機能を含んだ現体制を軸とす
る学部の存続を主張している。
7回目となる懇談会には、秋田大教育文化学部の寺井謙次学部長、弘前大教
育学部の佐藤三三学部長、岩手大同の望月善次学部長ら10人が出席し、非公
開で行われた。秋田大は、今月上旬に文部科学省に示した改革の構想案につい
て報告。弘前大と岩手大は担当校になった場合の再編後の構想案を説明した。
会議後の記者会見で、秋田大の寺井学部長は「担当校ではなく、一般校(非
担当校)としての存続を希望している。教員養成課程(学校教育課程)の定員
100人の見直しがポイントになる」と話した。
佐藤学部長は弘前大の担当校構想案を公表。「3県の教員養成に責任を持ち、
今まで以上に教育支援ができる学部にする」と説明。再編後は▽教育学部を自
己分析し、理想像を実現できるカリキュラム・組織を研究する▽3県にまたが
る広域の教員養成、現職教員の研修支援について開発する―とし、そのために
専任教官を置く2つのセンターを設置するとした。障害児教育に特化した「特
別支援教育教員養成課程」を新設する方針も明らかにした。
岩手大の望月学部長は具体的な構想案は示さなかったが「現代的な教育課題
に応えながら、地域と世界に開かれた教員養成校を目指したい」としている。