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☆<大学院生>将来に不安を抱え節約と勉強の日々 生活実態調査
 . [he-forum 4289]毎日新聞07/13
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<大学院生>将来に不安を抱え節約と勉強の日々 生活実態調査
毎日新聞ニュース速報

 将来への不安を抱えながら節約と勉強の日々――。全国大学生活協同組合連合会は、
全国24大学を対象にした、大学院生の生活実態調査結果をまとめた。親の支援が減る
なか、生活費を切り詰めて学費をやりくりする、研究中心の暮らしぶりが浮き彫りにな
っている。

 調査は昨年10月に調査表を郵送するなどして実施し、3108人から回答があった

 1カ月の収入は、自宅外生で14万9000円。学部時代より仕送りが2万9000
円減る一方、書籍代は4000円増えており、授業料を自分で払う人も15.2%いた
。頼りは奨学金で、自宅外生の受給額は月平均4万7000円。自宅生の1カ月の収入
は8万4000円だった。

 「日常生活で特に気になること」は(1)将来の展望17.1%(2)テーマや論文
15.3%(3)就職14.7%の順。しかし、相談相手が「いる」人はわずか2.8
%で、「いない」人は23.8%だった。また、交際範囲は所属する研究室と学部まで
の友達が中心で、61.4%が「広くない、狭い」と感じていた。

 学校にいる時間は1日平均9.4時間。人文・社会系より自然科学系、修士課程より
は博士課程の方が長く、最長は「医歯薬学系・博士4年以上」の13時間。進学理由(
複数回答)は「専門知識を得る」(72.7%)が最多だが、「社会に出たくない」と
いうモラトリアム派も26.2%いた。

 文部科学省によると、01年5月1日現在の大学院生は約21万6000人(修士課
程15万人、博士課程6万6000人)。国が90年代に進めた大学院拡充政策により
倍増したが、在学中の経済的負担が大きいことに加え、博士課程修了後の就職難も悩み
の種だ。 【元村有希子】



[2002-07-13-19:53]