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☆薬学教育で検討会設置へ−岸田文科省副大臣が答弁
 .  [he-forum 4280] 薬事日報07/10
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『薬事日報』2002年7月10日付

薬学教育で検討会設置へ−岸田文科省副大臣が答弁


 岸田文雄文部科学省副大臣は10日の衆議院厚生労働委員会で、年内に薬学
教育改革に関する検討会を、文科省内に設置する方針を明らかにした。カリキュ
ラムのあり方、長期実務実習に必要な環境整備などを検討する。副大臣は、産
学連携など大学改革の議論が進んでいることから、同時に薬学教育改革につい
ても「早急に結論を出さないといけない」との考えを示した。三井辨雄議員
(民主)が、薬学教育6年制論に対する考え方と、教育改革で解決すべき課題
について質したのに答えたもの。

 岸田副大臣によれば、文科省は6月から全国の薬学部のある大学を対象に、
教育見直しへの取り組みや、修業年限を延長した場合の経営面への影響などに
ついて聞き取り調査を進めているという。副大臣は調査は8月頃まで行うとし、
「終わってから、省内に検討会を立ち上げることになると考えている」との方
針を明らかにした。

 検討課題としては、(1)今後のカリキュラムのあり方(2)長期実務実習に必要
な環境整備(3)免許取得前の実習でできる業務の法的な許容範囲の明確化――
を挙げ、「これを検討会で解決し、具体的な整備につなげていく」と説明した。
文科省高等教育局医学教育課によると、現段階ではまだ検討会の設置時期、メ
ンバー、結論の目途は決まっていないという。

 薬学教育改革について副大臣は、「医療の高度化、社会の複雑化などで、ま
すます薬剤師の役割が高まっている。薬剤師養成、薬学教育の充実は、文科省
としても大変重要な課題」との認識を示した。一方で、改革論議に対し「議論
自体が時代のスピードに追いついていない。そのことを重く受け止め、(検討
会の)議論に反映しなければならない。国立大学改革、産学連携、大学再編な
ど、高等教育が問われている。そのことと併せ早急に結論を出さないといけな
い」との考えを示した。