☆国立大法人化は「脅威」 早大次期総長・白井克彦教授に聞く
. [he-forum 4279] 朝日新聞07/10
--------------------------------------------------------------
『朝日新聞』2002年7月10日付
国立大法人化は「脅威」 早大次期総長・白井克彦教授に聞く
早稲田大学の新しい総長に11月から就任する白井克彦・早大理工学部教授
(62)=写真=が、朝日新聞のインタビューに応じた。国立大学の独立行政
法人化に対する危機感などがにじんだ。
――国立大学の独立法人化をどう考えるか。
「私立大学は非常に大きな影響を受ける。国立大学法人では自由度が高まり、
経営も合理化。トップダウンの度合いが強まって、意思決定のスピードも増す
だろう。当然競争力がついてくる。重大な脅威だ。国立大学法人と対等に競争
するには、どうすればいいのか。そのために今、議論している」
――早大は、どんな大学像を描いているのか。
「大きく二つのことをイメージしている。一つは、アジア・太平洋地域で存
在感のある大学づくりだ。学生の多くが、この地域に、将来社会のリーダーと
なる人間同士のネットワークを築き上げようとする、そんな大学をつくりたい。
もう一つは、生涯学習共同体としての機能の強化だ。専門大学院などを整備し
て、いろんなスキルや知識を新たに身につけてキャリアアップをはかる社会人
や卒業生に、こたえなければならない」