☆3大学再編、結論は夏以降に−−山形大と行政、第2回目会合
. [he-forum 4277] 毎日新聞山形版07/11
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『毎日新聞』山形版 2002年7月11日付
3大学再編、結論は夏以降に−−山形大と行政、第2回目会合
◇学長、案を請う一幕も
福島、宮城教育大との教育系学部の再編・統合を協議している山形大の仙道
富士郎学長は10日、3大学の再編・統合に向けた結論がまとまるのは、夏以
降にずれ込むとの見通しを示した。山形市内で開かれた県や市などと話し合う
「教員養成に関する懇談会」の第2回会合で明らかにした。
懇談会で大学側は(1)教育学部が新学部への移行を決めた理由(2)仙道
学長が「東北の教員養成は宮城教育大がリードしてきた」と主張する理由(3)
大学の今後の方向性――など9項目について、福島や宮城教育大と比較しなが
ら説明。山形大の今後について、学長、副学長らで構成する「基本構想委員会」
「法人化検討委員会」を既に設置し、協議していることを明らかにした。
高橋和雄知事が「あまり議論がされていない」と批判した教育学部の教員養
成課程存続断念の決定について、仙道学長は「唯々諾々と決めたわけではない。
日本の教育と東北の教育への深い考えで決断した」と反論。
仙道学長は少子化などの影響で1県1教育学部制度が成り立たなくなってい
ることを説明。「(教員養成課程の)担当校、一般校がどこになるかの問題よ
りも、南東北地域の教育を3大学で協力し、担当できる枠組み作りが大事だ」
と理解を求めた。
高橋知事らが「教員養成課程の断念、存続どちらの方向で行くのか」と態度
の明確化を繰り返し求めたため、仙道学長は「山形大が3大学の中心となって
やっていける具体的な方法があれば、両手をあげて賛成する。教えてほしい」
と請う一幕もあった。【永井大介】