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独行法反対首都圏ネットワーク

☆寄付講座「問題ある」 長崎大学長候補者3人が見解
 . [he-forum 4276] 長崎新聞07/11 
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『長崎新聞』2002年7月11日付

寄付講座「問題ある」 長崎大学長候補者3人が見解


 長崎大学長選候補者十人のうち三人が十日までに、原子力発電を行う東京電
力の寄付で同大大学院医歯薬学総合研究科に低線量放射線の人体影響などをテー
マにした講座を設置することに「問題がある」などとの見解を示した。七人は
同講座設置の賛否について明確にしなかった。いずれも同大教職員組合協議会
の公開質問状への回答。

 公開質問状の設問は、「選挙の重要な争点の一つ」(上江田一雄同大教職員
組合委員長)として入れた同講座設置の是非のほか、大学の管理運営や国立大
学法人化への基本的な考えなど計七項目。

 同講座の問題性を指摘したのは、浦晟工学部教授、斎藤寛前医学部長、高倉
直前環境科学部長の三候補者。浦教授は「被爆県民としての県民、市民感情へ
の配慮には慎重を期すべきだった」などの見解を記した。

 斎藤前医学部長は講座の設置を決定した今年三月の同大学院設置準備委員会
の採決までの経緯や、その採決で反対票を投じたことなどを説明。要項にない
方法で採決した委員会の正当性にも疑問を投げ掛けている。

 高倉前環境科学部長は「(大学の最高議決機関である)評議会で同講座が正
式議題にならなかったことは手続きとして全く理解できない」と議論の不十分
さを指摘した。

 講座設置の最終判断をしたとされる池田高良学長は寄付講座を「学長選と関
係づけるべきではない」としている。