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☆大学発の起業家育成へ会社設立 工繊大教官と民間退職者ら
 . [he-forum 4251] 京都新聞07/06
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『京都新聞』2002年7月6日付

大学発の起業家育成へ会社設立 工繊大教官と民間退職者ら


 「大学発ベンチャー」を育成しようと、京都工芸繊維大の教官と民間企業の
退職者が共同出資して六日、起業家を支援する株式会社「ソキット・リサーチ」
(京都市北区)を設立する。大学から企業への技術移転や、特許など知的財産
権の管理も行い、産学連携を一層強化する。

 工繊大は年間百件近く民間企業との共同研究に取り組んでいる。現在、起業
を目指して新たな商品や技術の開発にあたる研究者のための「インキュベーショ
ンセンター」をキャンパス内に建設中で、十一月の完成を目指している。

 新会社は、主に同センターに入居する研究者への支援や、共同研究をめざす
企業と大学の橋渡しをする。

 具体的には、研究開発にめどが立って実際に会社を起こす際、実務指導や助
言をする。また、共同研究を望む企業への情報提供や技術相談にあたるほか、
国立大の教官個人では対応しにくい金銭面などでも交渉窓口になる。

 出資者は、教官十四人のほか、大手機械メーカーの退職者でつくるNPO
(特定非営利活動)法人「XOクラスター」の会員十人が加わる。六日に設立
総会を開き、社長にはXOクラスター会員で工繊大客員教授の松吉要造氏が就
任する予定。

 出資者の一人の西村太良・工繊大地域共同研究センター教授は「国立大学の
研究開発力とNPOメンバーが持つ実務経験が結びつけば、幅広い起業支援が
できる。新会社を拠点に、京都から数多くベンチャーを巣立たせたい」と話し
ている。