☆【香川総合大学】名実ともに融合を
. [he-forum 4243] 四国新聞07/05(2)
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『四国新聞』2002年7月5日付(2)
【香川総合大学】名実ともに融合を
来年十月に発足する香川総合大学(仮称)の骨格が明らかになった。二大学
の統合で特色ある研究の開花を目指しているが、統合の概念が中心で強烈な印
象はない。核となる四研究センターが、どれだけ早期に具体的な成果を挙げら
れるかに注目が集まる。県民への積極的な情報公開も必要だ。(→参照記事)
生き残りをかけた国立大学の統合再編は、全国で進められている。香川総合
大学も構造改革の流れに背中を押され、計画策定を急いだ感は否めない。
新大学の一期生が入学する二〇〇四年四月には、独立行政法人への移行とい
う大変革が予定されている。教育研究部門の機能強化とともに、組織の合理化
が求められるのは明らか。
両大学が示した計画は、まだ、「一プラス一が二」になったにすぎない。一
プラス一は、経営面では限りなく一に、研究成果では無限大に近づくことを目
指さなければ、法人運営は困難になろう。
一方、教員養成系学部の再編や連合法科大学院(ロースクール)の設置など、
県域を越えた変革の動きも加速。新大学の骨格づくりに向けては、まだまだ課
題が山積している。
近藤、田辺両学長は新大学のスタートに向け、「学内の迅速で統一的な意思
決定が不可欠になる」と口をそろえる。新大学が改革という荒海へこぎ出すに
は、名実ともに一つの大学として融合することが不可欠だ。
(報道部・靱哲郎)