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独行法反対首都圏ネットワーク

☆長崎大の東電寄付講座は計画通り設置
 .  [he-forum 4236] 長崎新聞07/04
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『長崎新聞』2002年7月4日付

長崎大の東電寄付講座は計画通り設置


 長崎大(池田高良学長)が今年四月開設した大学院医歯薬学総合研究科に、
原子力発電を行う東京電力の寄付金による低線量放射線の人体影響などをテー
マにした講座の設置を計画、学内外から異論が出ている問題で、同研究科は三
日、計画通り設置する方針を明らかにした。

 同日の教授会後の記者会見で谷山紘太郎科長は「寄付講座の設置は今年三月
の大学院設立準備委員会で決まっていた。再検討を求める意見も一部にあった
が、講座の内容について教授会の理解が得られた」と述べた。

 また、今後の手続きについて、同大が今年一月、東京電力に提出した寄付講
座設置に関する趣意書の原発推進とも受け取れる表現などを削除し、再度東電
側に提出。原発の賛否は持ち込まず、科学者として純粋な立場で設置計画を進
めていく、としている。

 計画では、寄付講座の期間は本年度から三カ年で、寄付金は計九千万円(年
間三千万円)。被爆地の大学としての特色を生かした先端研究の推進などを目
的に、放射線医療・影響学の教育研究機能充実、放射線医療科学の拠点化を図
るとしている。

 原発を推進する企業からの寄付に対し、学内や平和、被爆者団体から「被爆
者医療を伝統とする大学にふさわしくない」「原発推進派の絶好の宣伝材料」―
などと反対の声が上がっていることについて、谷山科長は「講座の内容につい
ては早い時期に学内外に広くお知らせし、理解を求めていきたい」と語った。