☆山形大が将来像など提示へ、教育学部問題
. [he-forum 4201] 山形新聞06/28
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『山形新聞』2002年6月28日付
山形大が将来像など提示へ、教育学部問題
文部科学省の意向を受けた近隣3大学間の再編協議に伴い、山形大教育学部
が教員の計画養成機能維持を断念した問題で、山形大が近く、学部存続を強く
求める県に対し大学が目指す将来像、南東北3県の教育を保障する枠組みなど4
項目について提示することが27日分かった。県と山形市の意向を再編協議に反
映させる懇談会を7月上旬に開催し、説明するとみられる。
この日の県議会予算特別委員会で、高橋和雄知事と笠原征男文化環境部長が
平弘造委員(自民)の質問に答えて明らかにした。
それによると、高橋知事が24日、仙道富士郎学長に(1)教育学部が新学部
移行を決定した経過と理由(2)新学部の目指す内容と法人化に向けた検討ス
ケジュール(3)南東北3県の初等・中等教育を阻害しない枠組み(4)山形大
の将来像―について資料提供を求めた。
同委員会で、高橋知事は「お互いに資料を持ち寄り、教育学部の在り方につ
いて意見を交換したい」「期限を付さずに、じっくり検討してはどうかと言っ
ている」と答弁、県民が納得しないうちは、新学部移行を決定した教育学部の
方針を受け入れられないとの考えを示した。
さらに「山形大教育学部の教員養成課程は絶対に存続するようにという趣旨
で論陣を張り、意見を申し上げたい」と述べ、再編の受け皿になる「担当校」
は、宮城教育大ではなく山形大がふさわしいという従来の考えをあらためて強
調した。
山形大は7月10日に定例の評議会を開催する予定。県、県教育委員会、山形
市、山形市教委のトップが出席する「山形県の教員養成に関する懇談会」は、
評議会の前に設定する方向で調整が続いている。
大学側は懇談会の結果を踏まえ、評議会に対して地域の現状を報告する見通
しだが、大学としての最終的な意思を決定するかどうかは流動的だ。