トップへ戻る   東職HPへ戻る
独行法反対首都圏ネットワーク

☆国立大、帰国生徒の入試特別枠で国籍条項を撤廃
 .  [he-forum 4173] 国立大、帰国生徒の入試特別枠で国籍条項を撤廃 (読売新聞06/24)
-------------------------------------------------------------

読売新聞ニュース速報

 国立大学協会(国大協、会長・長尾真京都大学長)は全国の国立大学に対し、海外
からの帰国生徒を対象にした入試の出願資格から「国籍条項」を撤廃するよう求める
通知を出した。多くの大学は、帰国生徒の特別枠受験について日本国籍を持つ者に限っ
ており、国大協は日本での永住権がある在日韓国・朝鮮人などの生徒にも、海外の高
校在学年数などの条件を満たしていれば受験を認めるよう促した。来年度入試から、
大半の国立大が通知に従う見通しだ。
 国立大の多くは、親の勤務などの都合で海外の高校で一定期間以上学んだ帰国生徒
に対する特別選抜制度を設けている。特別枠の志願者については大学入試センター試
験が免除され、小論文や面接中心の選考を行う大学も少なくない。ところが、国大協
の調査によると、特別選抜を実施している国立大76校のうち63校が、出願資格を
日本国籍を持つ者に限っていた。
 こうした現状に対し、市民団体「在日コリアン人権協会」(大阪市)は昨年秋、国
大協や一部私大に対し、「在日の生徒たちが排除されている」として、国籍条項の撤
廃を要望。これは在日韓国人の帰国女子生徒が国籍条項によって特別枠での大学受験
を断念したケースがあり、同人権協会で全国の主な大学を調べたところ、国籍条項の
ある大学が多く見られたからだった。
 国大協では、「特別選抜の対象者に日本国籍者以外を想定していなかったが、出願
資格を限定する根拠は乏しい」と判断。国籍条項の撤廃を各大学に促すことにした。

[2002-06-24-03:07]