☆山形大統合問題 「年度内にこだわらぬ」 知事の存続要望に、文科省副大臣
. [he-forum 4164] 毎日新聞山形版06/22
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『毎日新聞』山形版 2002年6月22日付
山形大統合問題 「年度内にこだわらぬ」 知事の存続要望に、文科省副大臣
山形大教育学部の統合・再編問題で、高橋和雄知事が20日に教員養成課程
の存続を文部科学省に要望した際、応対した同省の岸田文雄副大臣が「文科省
は今年度中に(統合の)めどをつけてほしいとしているが、それにこだわる必
要はない」との姿勢を示した。高橋知事に同行した県関係者が21日、明らか
にした。
高橋知事は「教員養成課程断念の決定期限を6月19日や7月10日に決め
るなど対応が早急に感じる」と、山形大の対応に疑問を呈した。これを受け、
岸田副大臣は「文科省は大学の決定を変えることはできない」としながらも、
「地元で十分に議論を尽くしてほしい」と高橋知事の姿勢を支持したという。
一方、21日に行われた県議会文教公安常任委員会で、県議から「県教委の
対応が遅い」「山形大教育学部は県立師範学校が前身。税金を投入して建てた
のに、なぜ存続できないのか」などの批判が相次いだ。これに対し県教委は
「大学が最終決定をすると思われる7月10日までに、大学との意見交換会を
開いていきたい」と述べた。【永井大介】
◇存続を求める意見書案を可決−−山形市議会
山形市議会は21日の6月定例会本会議で、山形大教育学部と付属小中学校・
幼稚園の存続を求める意見書案を可決した。小泉純一郎首相と遠山敦子文科相
あてに提出する。意見書は「優れた教員を県内で養成する教育学部の存続は
『教育山形』の根幹をなす」と存続を求めた。