トップへ戻る   東職HPへ戻る
独行法反対首都圏ネットワーク

山形大が教員計画養成問題の結論持ち越す
 .[he-forum 4140] 山形新聞06/20(1) 
--------------------------------------------------------------

『山形新聞』2002年6月20日付(1)

山形大が教員計画養成問題の結論持ち越す


 南東北3大学間の再編協議に伴い、山形大教育学部が教員の計画養成機能の
維持を断念し、県内に波紋が広がっている問題で、山形大は19日、評議会を開
き、南東北3大学が責任を持って教員を養成する「連携の枠組み」の見通しが
明確でないことを理由に、大学としての意思決定を次回評議会以降に持ち越し
た。

 仙道富士郎学長によると、県と県教育委員会、県議会が教育学部の存続を強
く要望していることにも配慮し、学長が評議会決定を次回以降に延期すること
を提案、評議員の了承を得た。

 評議会の終了後、仙道学長は報道陣を前に「県と山形市との話し合いを通じ
て、県民にも理解をいただくよう最善の努力を傾けるとともに、教員養成機能
の維持拡充に全力で取り組む」とのコメントを読み上げた。

 山形大教育学部は先月21日の教授会で、教員の計画養成を事実上断念し、新
しい学部に移行する石島庸男学部長の提案を承認。仙道学長は当初、学部の決
定を踏まえ、この日の評議会で大学としての態度を最終決定する予定だった。

知事が存続の要望書を文科省に提出へ

 山形大教育学部の新学部移行に、反対の意向を表明している高橋和雄知事は
20日、文部科学省を訪れ、山形大に教員養成課程を残すよう求める要望書を岸
田文雄副大臣らに提出する。

 要望書は「地域の歴史と特性を十分踏まえることなく再編・統合の検討が進
められれば、将来に大きな禍根を残す」として、先駆的に少人数学級を実施し
ている県内への影響を懸念、山形大の教員養成課程を存続するよう配慮を求め
る。