☆山大教育学部存続へ意見書提出決める・県会
. [he-forum 4135] 山形新聞06/19
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『山形新聞』2002年6月19日付
山大教育学部存続へ意見書提出決める・県会
南東北の国立3大学間再編協議に伴い、山形大教育学部が教員養成課程の存
続を断念した問題を重視した県議会は、18日の本会議で、内閣総理大臣と文部
科学大臣に対し、教育学部の存続を求める意見書提出を決めた。全国に先駆け
て小学校全学年に少人数学級を導入することを強調、山形らしい教育の実現に
向け、同大教育学部が果たす役割が非常に大きいとして、学部存続を強く要望
する。
県議会史上で初の全議員会議を経て、議会運営委員会の発議で本会議に意見
書提出案を上程、全会一致で提出を決めた。山科朝雄議長、舩山現人厚生文化、
太田忠蔵文教公安の両常任委員長が19日の本会議を欠席、文部科学省に持参す
る。内閣総理大臣には同日、郵送する。
これとは別に、山形大の仙道富士郎学長をはじめ、宮城教育大と福島大の学
長あてに、山形大教育学部の存続を求める要望書提出を決定。松浦安雄副議長
らが19日に各大学を訪れ、文書を提出する。
宮城教育大と福島大への要望書は、山形大教育学部の存続に向けた取り組み
に支援を求める内容。議会内一部から「学部存続を求めるのが山形県民の総意
だとしても、(再編の受け皿を目指す)宮教大、さらに福島大に理解を求める
のは筋違いではないか」と異論が出る場面もあった。
同日の本会議で、高橋和雄知事は一般質問に答え「県、県教委、山形市の意
見が検討され、今後の大学の方針とされるかどうか判然としない段階にある。
方向を誤らず、これからも教員養成課程をさらに充実発展させるような方向で
意見交換していきたい」と述べ、教育学部の存続を強く求めていく姿勢をあら
ためて強調した。