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独行法反対首都圏ネットワーク

☆移行過程や裁量範囲不明確 国立大の9割が不安 法人化問題
 . [he-forum 4105] (共同通信06/15)
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移行過程や裁量範囲不明確 国立大の9割が不安 法人化問題
共同通信ニュース速報

 二○○四年度に予定されている国立大法人化をめぐり、国立大の
90%以上が、法人に移行する具体的な過程や、大学が独自に決定
できる範囲が不明だとして、困惑していることが十五日までに、国
立大学協会(国大協)が実施したアンケートで分かった。
 地方の大学を中心に「基礎的な学問がおろそかになる」「競争原
理の導入は中央有利で地方の切り捨てにつながる」などと依然、抵
抗も強く、多くの大学が不安を抱えていることが浮き彫りになった
 調査は五月末に実施、国立九十九大学のうち九十校が回答した。
 移行準備に当たり困っている事項として、90%に当たる八十一
校が「大学としていつまでに何を決めるのかなど、移行過程の全体
像が分からない」と回答。「法律もまだできていないので、大学が
決めていい裁量の範囲が明確でない」は96%に達した。「準備に
当たる専門職員や経費の確保が困難」も64%。
 87%の大学が「各大学での重複作業を避け、移行を迅速化する
ためにガイドラインや指針を示してほしい」と求めた。
 各大学の準備は徐々に始まっており、全学的な「準備室」や「対
策室」を設置したのは約六割。経理系職員への簿記会計などの研修
は八十六校が実施しているほか、講習会などを開いて「民間的発想
」「企業経営」などを学んでいる大学も五十四校あった。
 しかし五大学は「全体の動向が不明で、組織としては何もしてい
ない」と回答、取り組みに差も出ている。
(了)
[2002-06-15-16:41]