☆「法人化は中央の論理」 地方の学長なお反発
. [he-forum 4104] 共同通信06/15)
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共同通信ニュース速報
国立大学協会が東京で開いた総会では、地方の学長から法人化へ
の懸念を訴える声が相次いだ。国大協は、文部科学省の方針受け入
れを四月に決めたが「地方をないがしろにしている」と、なお反発
が強いことを示した。総会は十一、十二日に東京で開催された。
「中央の論理だけでなく地方の視点を取り入れてほしい。地方の
国立大は地域で重要な役割を果たしている」。鹿児島大の田中弘允
学長は訴えた。
「文科省が大学の中期計画を認可するなど、官僚の統制が教育に
入ってくる。切磋琢磨(せっさたくま)ではない、人をけ落とす市
場原理だ」と強調した。
福井大の児嶋真平学長は「地方の大学が一生懸命やっても中央で
は評価されず、追い込まれてしまうと心配している」と述べ、大学
の実績を評価する評価委員会の在り方に注文を付けた。
「いろいろやっても『大大学』が有利だ。文科省の土俵の中での
対応になってしまっている」と、苦言を呈したのは宇都宮大の田原
博人学長。
静岡大の佐藤博明学長は「大学への評価が予算に直結する仕掛け
で、かっちりと教育が縛られる。大学の自主性がどう担保されるの
か」と指摘した。
(了)
[2002-06-15-16:10]