☆山大の教員計画養成断念、19日決定は微妙
. [he-forum 4091] 山形新聞06/12
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『山形新聞』2002年6月12日付
山大の教員計画養成断念、19日決定は微妙
南東北3大学間の再編協議に伴い、山形大教育学部が教員の計画養成を断念
した問題で、山形大としての最終的な意思決定が、当初予定していた19日の評
議会後にずれ込む可能性が出てきた。付属校の存続や小学校を中心とした教員
養成機能の維持について、依然として不透明な状況が続き、調整が難航してい
るため。11日、仙道富士郎学長あてに要望書を提出した県教育委員会などに大
学側が説明した。
対応した山形大の沼沢誠、鬼武一夫両副学長は(1)教員養成機能(2)現職
教員の研修・再教育(3)付属学校―を「3点セット」と説明。教育学部が先月
21日の教授会で新学部移行を承認したのを受け、当初は19日の評議会で大学と
して意思決定する予定だったが、3項目が確約される状況でないため、スケジュー
ルがずれ込む場合も想定されるという。
一方で、仮に教員の計画養成機能が「担当校」の1大学に集約された後でも、
「3大学間で継続的、恒常的にしっかりした意見交換ができるシステム」(沼
沢副学長)を構築する見通しが立っていないという事情があり、曲折も予想さ
れる。
次回評議会で結論を先送りすると、学内の最終的な意思決定は7月10日の評
議会以降に持ち越される。7月に文部科学省のヒアリングが控えており、ごく
短期間で問題点をクリアしていく必要がありそうだ。
沼沢副学長は記者団に「19日に最終決定できるかどうか微妙。3点セットが
担保できるように最大限努力している」と述べた。
要望書を手渡したのは県教委の安孫子博委員長、県市町村教委協議会の逸見
啓会長(山形市教委委員長)、県連合小学校長会の木村康二会長(山形四小校
長)、県中学校長会の山川勇一会長(山形一中校長)、県高校長会の山川博史
会長(山形東高校長)、県特殊教育諸学校長会の渡辺和子会長(山形盲学校
長)。
これとは別に、山形大教育学部同窓会の田中二男会長も同日、教育学部存続
を求める要望書を提出した。