☆県と熊本大が連携、課題へ取り組み−−産業振興など支援へ協議会設立
. [he-forum 4069] 毎日新聞熊本版06/07
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『毎日新聞』熊本版 2002年6月7日付
県と熊本大が連携、課題へ取り組み−−産業振興など支援へ協議会設立
熊本大学(江口吾朗学長)は6日、県内の諸課題に県と一体となって取り組
むため、県と「地域連携推進連絡協議会」を設立したと発表した。行政との連
携を組織化することで、課題解決や産業振興などへの支援に大学を挙げて乗り
出すことになった。今月半ばから活動を始める。
協議会の下に、教育問題などを扱う「総務委員会」と、企業振興や技術開発
などを扱う「産学行政委員会」を置く。協議会や委員会には市長・町村会や経
済団体からも参加する。熊大は協議会設置を受け、学内に「地域連携推進会議」
を設けている。
各委員会で具体的な課題や、熊大に求める役割などについて意見を集約した
後、協議会の合意をへて、熊大が研究成果の活用や情報提供、共同研究などの
必要な支援に着手する。取り組む課題として、地域課題、教育、産業振興、環
境などを挙げている。
熊大は「地域貢献」を基本理念の一つに掲げており、県庁で同日会見した江
口学長は「これまで大学全体での取り組みが欠けていた。地域が大学に何を求
めているかを的確に把握し、機動的に対応したい」と語った。
県企画振興部の田島淳志部長は「全国的にも珍しく、モデル的な取り組みに
したい」と話している。協議会は先月16日に発足しており、各委員会は今月
中旬に初会合を開く予定。【姜弘修】