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☆千葉大が医学と工学の融合組織、法人化控え設置構想
 . [he-forum 4042] 日本工業新聞05/31
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『日本工業新聞』2002年5月31日付

千葉大が医学と工学の融合組織、法人化控え設置構想


 千葉大学は、医学と工学を融合し、医療に役立つ装置の試作まで行う「フロ
ンティアメディカル工学研究開発センター」(仮称)と、介護や福祉を切り口に
人間のケアを総合的に研究する「環境健康科学総合センター」(同)を設置する
構想を固めた。研究成果を世界に発信できるような拠点に育成。国立大学法人
化を控え、同大学として独創的な産学連携の新しい形を提起する。来年度から
施設建設などに着手する考え。

 「フロンティアメディカル工学研究開発センター」は同大学の西千葉地区
(千葉市稲毛区)に設置。医学部と工学部の共同研究成果をもとに装置の試作ま
でを行い、モノを通じて社会に成果を還元する。昨年新設した「工学系総合研
究棟」の一階を使用、移転予定の薬学部(西千葉地区)跡地に試作品をつくる工
場「工房」を建設する。工房で製作した製品は産業界や社会に提案する。同大
学は研究成果データベースも構築しているが、より分かりやすいモノを通じた
提案に力を入れる。

 新センターの研究の中心には両学部の若手助教授クラスを採用、研究対象に
関連する企業人を任期制で教授ととして起用する。

 一方、「環境健康科学総合センター」は、同大柏農場(千葉県柏市)の敷地内
に新設。当初は介護・福祉の面から「老後をいかに美しく生きるか」をテーマ
に園芸学部の草木や花づくりを通じたケア、文学部の教授らによる精神哲学的
なケアを行う。

 さらに薬学部と園芸学部が共同で、東洋医学的な植物の薬効分析や栽培の研
究も推進。企業の参加も促し、東洋医学的医療やケアの殿堂を作り上げたい考
えだ。