☆信州大と上越教育大、連絡協を設置へ−−教員養成などで連携
[he-forum 4036] 毎日新聞長野版05/30
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『毎日新聞』長野版 2002年5月30日付
信州大と上越教育大、連絡協を設置へ−−教員養成などで連携
◇それぞれの特色生かし
信州大(本部・松本市)は29日、上越教育大(新潟県上越市)と、教員養
成などの教育研究分野で相互協力するための連絡協議会を設置することを明ら
かにした。両大学は「教員養成と現職教員研修について、全国の規範となる新
しい連携モデルを構想する」としており、6月3日に上越教育大で初会合を開
く。
教員養成学部の多くが少子化による教員採用数減少で厳しい状況に置かれる
中、両大学はともに高い教員就職率を維持。信州大は実践を重視した学部教育
や遠隔授業で成果を上げる一方、上越教育大は現職教員対象の大学院教育で実
績を重ねている。信州大は「お互いの特徴を生かして連携・協力を深め、教育
研究分野のパワーアップを図りたい」と話している。
文部科学省は昨年6月発表した「国立大学の構造改革の方針」で教員養成系
大学・学部の再編・統合の意向を示した。信州大は「連絡協議会はその方針を
意識したものだが、再編・統合を前提としたものではない」と説明している。
今後、信州大では、実践的研究成果を生かした教員養成や現職教員の研修拡
充のほか、大学全般の教育機能強化が、上越教育大では、教員の多様なニーズ
に応じたプログラムの多様化と遠隔授業システム導入による研修機会の拡充、
などが期待されている。
連絡協議会は両大学の副学長と事務局長、信州大教育学部長などで構成され
る。【上島義弘】