☆「宮教大ありきは疑問」 教員養成で山形県知事
[he-forum 4018] 河北新報05/28
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『河北新報』2002年5月28日付
「宮教大ありきは疑問」 教員養成で山形県知事
宮城教育・山形・福島の3国立大教員養成系大学・学部の再編統合問題で教
員の計画養成を行う担当校を宮教大に一本化する見通しとなったことについて、
高橋和雄山形県知事は27日の定例記者会見で「宮教大ありきの再編統合は3
県にとって良いのか疑問だ」と、反対の姿勢をあらためて示した。
山形大教育学部について高橋知事は「相当高い教員養成を行ってきた。義務
教育も相当のレベルを維持している」としたうえで、宮教大一本化については
「単純に宮城県、仙台市が人口が多く、中心だからといって、宮教大というの
はどうか」と述べた。
高橋知事は「山形大には、教員養成の充実を申し上げていきたい」と述べ、
山形大と県、山形市の3者の懇談会などで訴える。また「現在の教員養成の仕
組みと違ってくるのか」「教育内容をどう用意していくのか」などの具体的な
内容を把握したい考えだ。
懇談会で県は(1)教員養成課程(2)現職教員の再教育(3)教育実践の
研究の場―の3点を山形大に担ってもらいたいと要望している。
3大学の再編統合問題は、21日の山形大教育学部教授会が担当校断念の方
針を決定し、担当校を主張している宮教大へ一本化される見通しとなっている。