☆技術と経営「二刀流」の人材を大学院で養成
.[he-forum 4011]朝日新聞05/26
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技術と経営「二刀流」の人材を大学院で養成
朝日新聞ニュース速報
経済産業省は、技術と経営の両方に詳しい人材を育てる専門大学院「技術経営プロフ
ェッショナルスクール」の開設支援に乗り出す。大学や企業を集めた準備組織を6月に
結成し、03年度からビジネススクールや工学系大学院が「技術経営コース」を設ける
見通し。日本企業は技術研究をビジネスに結びつけられる人材が少ないといわれており
、その弱点を克服しようという試みだ。
準備組織は三菱総合研究所が事務局となり、大学5〜10校と企業10社程度を27
日から公募する。一橋大や慶応大、キヤノンやソニーなどが関心を示しているという。
参加大学が企業側の意見を参考にしつつ、「戦略論」「技術革新」「マーケティング
」といった科目のカリキュラム作成を分担し、来年1〜3月には試行的に授業を開講す
る予定。カリキュラムは大学や企業が自由に使えるようにする。産業界の具体的な成功
・失敗事例をもとにした議論が授業の中心になりそうだ。
コースは二つ。技術経営の基礎を学ぶ1〜2年のコースは、企業派遣の幹部候補社員
、起業をめざす技術者、経営コンサルタントなどが対象で、年齢層は20代後半から3
0代半ばを想定。企業の最高技術責任者(CTO)を養成する数週間のコースは、主に
40歳以上の役員候補者が対象だ。
米国には技術経営コースが約200校にあるとされるが、日本にはほとんどない。技
術者として企業に就職し、技術畑一筋で歩み、経営に疎いまま役員や社長に就任する例
も珍しくない。経産省は技術経営コースが広がれば、日本企業の競争力強化や起業の促
進につながると期待している。
[2002-05-26-03:12]