☆教員養成「担当校」断念の福島大/教育系は「人間発達文化学類」/5専攻に再編
.[he-forum 4006] 福島民報05/25
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『福島民報』2002年5月25日付
教員養成「担当校」断念の福島大/教育系は「人間発達文化学類」/5専攻に再編
教員の計画養成を担う「担当校」を断念した福島大(臼井嘉一学長)は24
日までに、一般校を想定した全学再編の修正プランをまとめた。教育系は「人
間発達文化学類」とし、新たに5つの専攻に再編する。同大は今後、修正プラ
ンをもとに自然科学系の増設に向け、文部科学省と大詰めの折衝に入る。
人間発達文化学類に設ける専攻は「人間発達」「特別ニーズ教育」「文化創
造」「文化理解」「スポーツ健康」の5つとなっている。
このうち、特別ニーズ教育では、学習障害や自閉症、不登校などの子どもた
ちの発達支援にかかわる能力を育成する。
定員は担当校から教員免許の取得を卒業要件としない新課程の定員100人
程度を引き受け、同大の生涯教育課程の定員と合わせて200人程度とする。
新学類に対応し、大学院「人間発達文化研究科」を設置し、「人間発達」と
「人間文化」の2専攻を置く。
南東北の3大学で同大に唯一、設置されている大学院教育学研究科の「学校
臨床心理専攻」は現職教員の研修ニーズを含め、入学希望者の増加が見込まれ
ることから独立した大学院の形で残す。
付属学校は、人間の能力・認識・心の長期発達の解明、学習障害や集団適応
困難、長期欠席児などへの特別な支援教育の方法開発などを研究テーマに存続
させる。幼稚園から高校までの一貫学校の創設と養護学校との統合・併設の必
要性も盛り込んだ。
[山形大も担当校断念/教授会が方針]
福島、宮城教育、山形3大学の教員養成学部の再編統合問題で、山形大教育
学部の教授会は24日までに担当校を断念する方針を固めた。
教育学部の方針決定を受け、同大は次回の評議会で大学としての方針を決め、
6月下旬に山形市で開かれる3大学連絡会議で報告する予定。
福島大はすでに担当校を断念しており、山形大が正式に断念すれば、宮城教
育大が担当校を担うことになる。