☆3大学の教員養成再編 妥協案凍結
.[he-forum 4001] 岩手日報05/24
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『岩手日報』2002年5月24日付
3大学の教員養成再編 妥協案凍結
岩手、弘前、秋田の北東北国立3大学の教員養成系学部再編・統合問題を協
議する第5回学部長懇談会は23日、秋田市内のホテルで開かれた。これまで
の懇談会で、小学校教員養成機能を各大学が保有しながら中学校教員養成機能
を分担する「妥協案」を模索してきたが、同日の懇談で妥協案は当面凍結する
ことで一致。教員養成を行う「担当校」をめぐり岩手、弘前両大学での綱引き
が確定的となった。
望月善次岩手大教育学部長、佐藤三三(さんぞう)弘前大教育学部長、寺井
謙次秋田大教育文化学部長ら3大学から11人が出席。検討課題を持ち寄り、
非公開で意見交換した。
終了後に記者会見した寺井学部長によると、妥協案は▽合理化の原則から文
部科学省が難色を示している▽機能充実に直結しない−などの理由で凍結。担
当校として1大学に教員養成機能を集中する方式を軸に論議を深めていく方針
で一致した。
「担当校」については岩手、弘前の両大学教育学部が強い意欲を示しており、
綱引きの決着次第では岩手大学教育学部自体や盛岡市の同学部附属小、中学校
の消滅があり得る展開となった。
3大学は早ければ6月中にも担当校を絞り込む見通し。望月学部長は「教育
学部が地域で果たす役割は大きい。地域や学内のバックアップを受け、担当校
となるよう全力を尽くしたい」と危機感を募らせる。
次回懇談会は6月14日に盛岡市で開かれる。