☆山形の教育を大切に〜山大に県、山形市要望
.[he-forum 3961] 山形新聞05/18
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『山形新聞』2002年5月18日付
山形の教育を大切に〜山大に県、山形市要望
文部科学省の方針に基づき、南東北の3大学間で教員養成系大学・学部の再
編を協議、教員養成を引き継ぐ「担当校」になるかどうかの岐路に立つ山形大
は17日、県と山形市の意向を話し合いに反映させるための「山形県の教員養成
に関する懇談会」を設置し、山形市の山形グランドホテルで初会合を開いた。
仙道富士郎学長によると、高橋和雄知事は山形県の教育を大切にし、(再編・
統合で)阻害されることのないよう要望した。
山形大の説明では、宮城教育、福島両大との協議について経過報告を受けた
高橋知事は「山形県の初等中等教育を大切にしてほしい」と強調し、直接的に
担当校になるよう求める場面はなかった。これに対し大学側は、仮に担当校に
ならなかった場合でも教員養成、現職教員の教育に深くかかわっていく方針を
提示、理解を求めた。
教員を計画養成しない「一般校」になると、存続が危ぶまれる可能性がある
教育学部付属校については、特に地元の吉村和夫山形市長が存続に向けた努力
を怠ることのないように強く求めた。
懇談会は非公開で開かれ、終了後の記者会見で仙道学長は「非常に貴重な意
見をいただいた。再編問題は学内で鋭意検討中だが、意見を十分に踏まえてさ
らに議論を進めていきたい」と述べた。
高橋知事、吉村市長のほか、県教委の木村宰教育長、同市教委の相田良一教
育長らが出席した。
次回会合は、山形大が担当校を目指すかどうか学内で意思を決定した後の6
月下旬に開催する見通し。