☆人間発達科学部の設置で教員養成課程を存続 富大が県内3大学統合再編で再提案
[he-forum 3947] 北國新聞05/15.
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『北國新聞』2002年5月15日付
人間発達科学部の設置で教員養成課程を存続 富大が県内3大学統合再編で再提案
富大、富山医薬大、高岡短大の再編統合に向けた「第三回新大学構想協議会」
は十四日、富大で開かれ、構想案の再提出を求められていた富大が教育学部に
代わる人間発達科学部を設置して教員養成課程を存続、教員免許の取得が目的
でない課程(ゼロ免課程)も事実上残す方針を示した。新設する構想策定委員
会は、三学長と富大と高岡短大の副学長、富山医薬大の学部長、事務局長ら十
二人で組織されることが決まった。
協議会には三大学の学長や副学長、学部長ら十九人が出席した。教育学部を
どうするかで意見集約が難航していた富大は、教育学部を人間発達科学部とし
て一般学部に改変するが、会見した塩澤和章富大副学長によると、教員免許取
得の内容は今後検討する。県の「国立大学の改革などに関する懇談会」の中間
提言を受けて、三大学ともに教員養成課程を残す方針で異論は出なかった。
新たに提出された富大案では▽全教員は五学群に所属▽五福、杉谷、高岡キャ
ンパスに八学部を設置▽名称は富山大学「University of To
yama」とする▽ 教員定員管理委員会を設置し、人事管理システムを一本
化する―ことなどが提示された。準学士制度は法改正で定義が明確化され、四
年一貫教育と整合性が保てるなら文系学部に導入の余地を残す方針である。
塩澤副学長は「基本計画は学部構成やおおまかな教員数を盛り込み、六月末
の概算要求に間に合わせるのが努力目標」と話した。次回の協議会は富山医薬
大で開かれ、国立大の独立行政法人化に向けて、具体的な資料を再確認する。
その後、策定委で構想案をすり合わせて文部科学省に提出する素案を作る。