☆「養成課程は山形大に」 宮教大への統合をけん制
.[he-forum 3943] 毎日新聞山形版05/14
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『毎日新聞』山形版 2002年5月14日付
「養成課程は山形大に」 宮教大への統合をけん制
◇3大学の教育系学部の再編
山形、福島、宮城教育の各大学が検討している教育系学部の再編・統合で、
山形大教育学部の教員養成課程の存続が危ぶまれている。福島大が同課程の廃
止方針を固めたことで、教員養成専門の宮城教育大に統合する動きが出始めて
いる。これに対し、高橋和雄知事は13日の定例会見で「(教員養成課程は)
山形大に統合すべきだ」との姿勢を示した。
文部科学省の有識者懇談会は昨年11月、教員養成系大学・学部を近隣同士
で統合・再編し、「教員養成担当大学」と「一般大学」に分けることを提言。
これを受け、山形大など3大学は今年3月、「三大学連絡会議」を設置し、ど
こが担当校になるかを協議している。
当初は3大学とも教員養成課程の存続を主張していたが、福島大が自然科学
系の学群を新設する代わりに、存続断念の方針を固めた。教員養成課程がなく
なると宮城教育大の存在意義が失われるため、同大に統合する案が有力視され
ている。
山形大の鈴木成巳総務課長は「教育学部の存続を求めるが、第一義として南
東北ブロックの教員養成課程の強化がある。他大学に統合されるのであれば、
これまでのノウハウなどを伝えていきたい」と話している。
一方、高橋知事は「山形大はレベルの高い教員を輩出してきた。県の教育レ
ベルが高いのは、山形大があるからだ」と語った。【永井大介】