☆国立帯広畜産大の学長、単科大存続を強調(北海道)
[he-forum 3931] よみうり教育メール05/13.
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よみうり教育メール 2002年5月13日付
国立帯広畜産大の学長、単科大存続を強調(北海道)
国立の単科大学の統合再編論議が進み、今月から道内五単科大学の副学長懇
談会がワーキンググループを発足させて統合・再編論議が始まる中、帯広畜産
大の鈴木直義学長は十日、単科大学存続の方針を明らかにした。ワーキンググ
ループについても「自由に連携や協力の道を探る場で、統合・再編を前提にし
た場ではない」との立場を表明した。
文部科学省が打ち出した国立大の再編統合問題で、道内では五つの単科大学
の再編統合が議論され、旭川医大は先月、統合・再編を前提とした基本方針を
発表している。これに対し、今年一月に学長選で当選した鈴木学長は「(乳用
牛など)大動物の安全、衛生、飼育などの研究において全国でたった一つの専
門家を擁する大学。社会が認めれば、その責任ある立場を貫きたい」と単科大
学として独自に存続していく方針を強調した。
また、今月から同大も含めて五単科大学の副学長による懇談会が、統合・再
編論議のワーキンググループが始まることについて触れ、「あくまで、連携、
協力がどのようにやっているかを自由に議論する場と認識している。統合・再
編という話ではない」と旭川医大などとは一線を引くことを明らかにした。
また、BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)問題などの対応について、「米国で
は国が中心となって、大学の研究機関の専門家を集めた集団を結成して研究を
すすめる体制ができている。日本では行政、国の機関、大学などバラバラで、
より密接な協力体制が必要」と訴えた。