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独行法反対首都圏ネットワーク

☆宮崎大と宮崎医科大、統合に正式合意
 
.[he-forum 3918] 宮崎日日新聞05/09
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『宮崎日日新聞』2002年5月9日付

宮崎大と宮崎医科大、統合に正式合意


 宮崎大学(藤原宏志学長)と宮崎医科大学(松尾寿之学長)は八日、二〇〇
三年十月をめどに統合することに正式合意した。新大学の名称は「宮崎国立大
学」(仮称)で、宮崎大の現三学部(農学部、工学部、教育文化学部)と、宮
崎医科大の医学部の計四学部でスタート。各大学院研究科に加え、学部横断的
な「生命科学」「自然共生学」分野の大学院研究科を新設する。新大学の学生
の受け入れは〇四年四月を予定。

 両大は近く、設立準備委員会(議長・藤原、松尾両学長、十七人)を発足。
六つの検討部会を中心に協議を進め、文部科学省に提出する概算要求書案を作
成する。

 同日は、両大で組織する宮崎地区国立大学統合問題協議会の第十三回会合を
宮崎大で開催。五専門部会の最終報告、新大学の理念や名称について確認を行
い、両学長が統合合意書に署名した。

 国立大学法人化や再編・統合など大学を取り巻く情勢が厳しくなる中、両大
は〇〇年十二月、同協議会を設置。統合の可能性を検討してきた。昨年六月、
同省が国立大学の再編統合による大幅削減策を打ち出したのを受け、統合を前
提に本格的な協議。地域に根ざした大学の在り方を見据え、統合のメリットな
どを探った。

 同省によると一日現在、国立大で統合に合意しているのは十一組二十二大学。

 【藤原宏志宮崎大学長の話】県内の大学、短大で、知的資源による地域づく
りを図る「大学連携協力協定」が進められており、統合はこの流れに向けて可
能性を高めることにつながる。両大の特色を生かし、夢のある大学づくりを進
めたい。

 【松尾寿之宮崎医科大学長の話】研究や教育の場面では違う視点が刺激し合
うことで新たな結果を生み出すことがある。四学部の個性の相互作用が楽しみ
だ。構造改革の苦渋の選択とはいえ、若い人たちがエンジョイできる大学にし
たい。