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☆大学発の起業家、官民で養成組織・経産省などノウハウ伝授
 
.[he-forum 3914] 日本経済新聞05/02
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『日本経済新聞』2002年5月2日付夕刊

大学発の起業家、官民で養成組織・経産省などノウハウ伝授
 

 経済産業省は大学などの研究成果をもとにベンチャー企業を創業する人材を
養成する事業に乗り出す。企業や大学に呼びかけて「技術経営プロフェッショ
ナルスクール」と名付けた推進組織を6月に設立。経営上の実践的な知識を習
得してもらうことを通じ、ベンチャーの創業件数や成功率を引き上げたい考え
だ。

 推進組織にはキヤノン、NEC、ソニー、東芝、慶応義塾大学、早稲田大学、
一橋大学などが参加を検討している。

 推進組織は日本の産業界の実情に即した教育カリキュラムを開発。教育事業
では、起業を志す大学院生や教官、企業の研究者などを対象に、事業計画の構
築や資金調達などベンチャー起業・経営に必要な知識を伝える。

 修了者が実際に起業する際には、経営に必要な人材や投資家の紹介、経営面
での助言を通じて支援する。また、ビジネスの拠点となるインキュベーション
施設を無料で貸す。

 国内で大学の研究成果をもとに創業したベンチャー企業は1980年から2001年
までに240社。平沼赳夫経産相が昨年打ち出した「大学発ベンチャー1000社」
の目標に遠く及ばず、米国と比べても10分の1以下の水準にとどまっている。

 日本には米国での経営大学院(ビジネススクール)のような実践的な教育機
関が少なく、経産省は新たな支援組織が必要と判断した。