☆宮大評議会声明
[he-forum 3899] 宮大評議会声明.
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宮崎大学教職員組合執行委員の橋本修輔です。
5月2日、宮崎大学評議会は、去る4月19日の
国大協臨時総会で、会長談話案の形で、調査検討会議の
最終報告(「新しい国立大学像」)を容認するとともに
法人化の準備に入ることを決定したことに関連し、
以下のような態度表明を発表しました。
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平成14年5月2日
宮 崎 大 学
「新しい国立大学法人像」について
平成9年10月、宮崎大学評議会は「国立大学の独立行政法人化に反対する」
決議を行っている。平成14年4月19日、国立大学協会は臨時総会を開き、
国立大学等の独立行政法人化に関する調査検討会議(以下、調査検討会議と
略称する)から示された「新しい国立大学法人像について」(最終報告)に関
し、
「この最終報告の制度設計に沿って、法人化の準備に入ることにしたい」と決議
し、
会長談話の形で公表した。この事態に関連し、宮崎大学は下記のように
態度を表明する。
記
1.「新しい国立大学法人像」は本学が平成9年に示した「設置形態の在り方
の見直しが制度化される仕組みは、大学の教育研究活動を阻害し、ム中略ム
学術研究水準の低下をきたすとともに、教育の機会均等にも影響を及ぼしか
ねない」とする懸念を払拭するものではない。したがって、国大協が「新し
い国立大学法人像」を容認する決議を行ったことに遺憾の意を表明する。
2.本学法人化問題調査検討専門委員会が指摘した「新しい国立大学法人像」
における問題点については、これから始まるであろう法制化の動きの中で引
き続き対応策を講じる。
3.国立大学の法人化に関する本学の基本的立場は前項までに示したとおりで
あるが、法律にもとづき設置された国立大学である以上、国立学校設置法が
改定されようとしている事態に対応する体制と準備を整える。
4.国立大学法人化の目的には自主・自律の体制を創ることにより、大学の自
由度を高め、より高度な教育研究能力を創出することにあると謳われている。
宮崎大学は、大学の自治を堅持し、より以上に自立の自覚をもつことの重要
性を再認識するとともに、「地域に根ざしグローバルにはばたく」大学づく
りに邁進する決意を新たにする。
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橋本からのコメント
上記の文中、本学法人化問題調査検討専門委員会は、昨年6月、当時の二神
学長の裁定により設置されたものです。
委員の構成:
委員長:企画担当副学長河内進策
委員:3学部評議員1名、3学部教授会推薦教官2名、事務局長
(計11名)
(私は工学部教授会推薦委員として参加しました。)
この委員会は、昨年9月の「中間報告」及び本年3月の「最終報告」について
各章ごとに検討。分析し、問題点・疑問点を洗い出しました。、
4月10日に検討結果を、『新しい「国立大学法人」像について』に対する
検討結果(最終まとめ)(A4版23ページ)として、全教職員に公表しました。
以上。